フィラリア症は蚊に刺されることで感染する寄生虫疾患です。
犬の場合、フィラリア虫体は心臓や肺動脈に寄生します。咳が出る、息切れ、疲れやすいなどの症状がみられます。重度の寄生の場合フィラリアが心臓の弁にからまり死亡する場合があります。フィラリアは蚊の発生する時期に合わせて、この地域では4月末から12月末までの予防が必要です。
当院では、5月初め~12月下旬、年8回の投薬になります。蚊が出てから1ヶ月後より飲ませはじめ、蚊がいなくなってから1~2ヶ月までです。通常5月初めから、1ヶ月に1回、12月下旬まで投薬をお願いしております。
9月頃に投薬をやめてしまわれたケースで感染している症例が何件かありますので、ご注意下さい。
お薬は体重によって量が異なります。体重より量が少ないと予防が適切にできないため、感染するケースがございます。必ず体重により適切な量のお薬を飲ませてください。
ネコちゃんもフィラリアが寄生することがあります。ネコちゃんの場合、フィラリアに感染すると咳、息切れ、嘔吐や食欲不振などの症状がみられ、突然死することもあります。